NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送が始まりましたね。
ご覧になりましたか?
わたしは一昨年の「麒麟がくる」に続いて大注目しています。なぜかというと、舞台となる鎌倉時代はお茶が日本にどっかりと根をおろした時なのです!
目次
「麒麟がくる」もお茶的見所満載だった
「鎌倉殿の13人」の前に、前々回の大河ドラマ「麒麟がくる」のお茶的振り返りを。
2020年に放送された「麒麟がくる」は「鎌倉殿の13人」の約400年後、茶の湯が成立する時代のお話でした。
第1回から一服一煎の「お茶売り」が登場してザワついたのはわたしだけではないはず。お茶売りは火鉢と抹茶を担いで寺の門前などでお茶を点てて飲ませていました。いろんなところに出向き、客との交流の中で情報も得ていたのでしょうね。物語の中でも情報源となったり役割を果たしていました。
さらに第2回ではモッくん演じる斎藤道三が娘婿をお茶で毒殺! これにはさらにいろんな意味でザワつきました(伊右衛門・・・!)。
そして茶道界隈が大注目したのはやはり陣内孝則さん演じる今井宗久がお茶を点てるシーンではないでしょうか。わたしもお道具とかお点前を目を皿にして見ておりましたが、大きなポイントは胡座(あぐら)で点前をしていたことでしょう。
茶人で映画やドラマに最も描かれているのは千利休ですが、これまで点前のシーンは正座で描かれていましたので違和感を持った方もいらっしゃったことと思います。
しかし正座はここ100年くらいで正しい姿勢として定着したもので、その前は神仏やお白州にひったてられた時など相当かしこまった時以外するものではなかったので、むしろこちらが正解です。
川口春奈さん演じる帰蝶などお姫様たちも立膝座りでしたし、「麒麟がくる」は時代考証の大きな転換点となるドラマだったとわたしは感じました。
「鎌倉殿」とお茶との深い関係
「イイクニ作ろう鎌倉幕府」と覚えたというと昭和生まれがバレるそうですね。
昨今では「イイハコ作ろう鎌倉幕府」で、鎌倉幕府の設立は1185年。
鎌倉幕府が産声を上げた頃、宋で学んでいた栄西が1191年に船で長崎県にたどり着きました。禅宗の教えとともに持ち帰ってきたもののひとつがお茶の種と茶礼で、これが茶の湯へとつながるとされています。
栄西は「喫茶養生記」を記し、二日酔いの三代目将軍実朝に抹茶とともに献じました。1214年のことです。鎌倉殿、つまり時の将軍が効果を実感し気に入ったわけですから、ここから広く武家社会においても普及していきます。抹茶と鎌倉殿とは深い結びつきがあるわけですね。
実朝の二日酔いがお茶で治るシーンがどのように描かれるのか・・・そもそも描かれるのか??実朝はキャストもまだ発表されていません。登場するのは物語のかなり終盤になりそうですが、楽しみに見続けたいと思います!
ちなみに、鎌倉駅のあたりでは「鎌倉殿の13人」にかけたキャンペーンがいろんなお店で展開されていて、抹茶をつかったスイーツもちらりほらりと。
わたしがお手伝いをしている「極上鎌倉生食パンベーカリー」さんでは栄西さんが帰着した長崎県のそのぎ抹茶を使用した「極上鎌倉抹茶ブレッド」を季節限定で販売しています。
美味しいのでぜひご賞味ください!
最後にちょっぴり宣伝でした。笑
「鎌倉殿の13人」でもENJOY!日本茶!!!
《参考》
極上鎌倉生食パンベーカリー
https://gokujyo-kamakura.stores.jp/
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