こんにちは!お菓子ばかり焼いている菓子創作家のchiro.mealです。
朝晩はだいぶ涼しくなって、季節もだいぶ秋めいてきたので、今の季節におすすめの焼菓子を。
秋は木の実や、甘さを蓄えた果物が多く出回る時期。好みのフィリングをたっぷり入れて自分だけのオリジナルケーキも焼くのも楽しいですね。
今回は、基本のパウンドケーキ(キャトルカール)に、スーパーでも手に入りやすいドライいちじくとミックスナッツを使った、秋らしいバターケーキの作り方を紹介します。
基本のレシピなので詳しく解説もお伝えします。パウンドケーキの作り方をマスターすれば、お菓子作りの幅もグーンと広がります。
目次
キャトルカールとパウンドケーキの違いって?
どちらもバターケーキの一種です。Quatre quarts(キャトルカール)はフランス語。『1/4が4つ集まった』という意味。バター、砂糖、卵、小麦粉の4つの材料を同量ずつ使用して作る、4同割のお菓子です。
パウンドケーキはイギリスの焼菓子。バター、砂糖、卵、小麦粉の4つの材料を1ポンド=450gずつ加えて作ることからそのに。
どちらも、レシピの分量がとても覚えやすいのと特別な材料がなくても作れるところが魅力的ですね。他にも、プラムケーキやバターケーキなど呼び方は様々、色々な文化と歴史が関わって来るのでこの辺で。
パウンドケーキの材料
今回は一番オーソドックスなレシピにしたので全て同じ分量になっています。これに秋らしいフィリングを加えてアレンジします。砂糖を控えめにしたり、ヨーグルトを加えたり、バターを他の油脂に変えたりと様々なレシピがあります。
【材料】15cm×6cmのパウンド型 | 分量 |
---|---|
バター(食塩不使用) | 100g |
グラニュー糖 | 100g |
卵(M) | 2個 |
薄力粉 | 100g |
フィリング | 分量 |
ドライいちじく | 100g |
ミックスナッツ | 30g |
パウンドケーキの作り方
下準備
・型にオーブンシートを敷いておく
・材料は全て常温に出しておく
・オーブンを170度に予熱しておく
1.ボウルにバターを入れて柔らかくなるまで常温におく。※指で触ってすっと入るくらいが理想。
2.ホイッパーでよく混ぜる。※滑らかになるまでしっかりと空気を抱きこむように混ぜる。
3.グラニュー糖を加えて混ぜる。
※一気に加えて、ハンドミキサーを使う場合は低速で混ぜる。
4.卵をボウルに割り入れて溶く。8回に分けて加え、都度よく混ぜる。
※最初はほんの少し加えて混ぜ、しっかりと混ざったら卵を量を少し増やして加える。
5.薄力粉をふるい入れ、切るように混ぜる。
※底の方からすくうように、全体に艶が出るまで混ぜる。フィリングを入れる時は全体に粉気がなくなったらフィリングを全体に散らすようにしてからさっくりと混ぜる。
6.型に生地を入れて上を平らにならす。台の上に数回落として余分な空気をぬく。
7.170度に予熱したオーブンで10分焼く。一旦取り出し、ケーキの中央に切り込みを入れ再びオーブンで35分焼く。
※ペティナイフやカードを使って切り込みを入れると割れ目が綺麗に仕上がる。庫内の温度が下がるため素早く扉を閉める。
8.竹串を指してみてどろっとした液体がついてこなければケーキクーラーの上で粗熱を取る。
※型からオーブンシートごと取り出すと早く熱が逃げる。
9.温かさが残る状態でラップをぴっちりと巻きつけて冷蔵庫で一晩休ませる。
好みの厚さに切り分ける。
乳化について
油と水分を一体化させることを乳化と言います。レシピの工程④のことですね。乳化がうまくいかないと、焼き上がりが固くなったり油がすぐに酸化したりして仕上がりにも影響が出てきます。
卵が冷たいままだと卵を加えた時にバターの油分も固まってしまいうまく混ざりません。
卵は必ず常温に戻したものを使ってください。理想は、バターの温度よりも卵の温度の方が少し高いくらいです。卵を湯煎にかけて温めるのもいいですが温めすぎてしまうとバターの油分が溶けてしまうので注意が必要です。
少し加えては混ぜ、卵が完全に混ざったのを確認してから次の卵を加えてください。しっかりと馴染むと少しだけ重く手応えが変わります。そうしたら乳化成功です。
乳化についてはここでは書ききれないので、またの機会に詳しくお伝えしますね。
フィリングについて
今回はドライいちじくとナッツを加えましたが、好みのものを加えてアレンジしてみるのもいいですね。
今の季節だと、生のいちじくやコンフィチュール、キャラメリゼしたりんご、洋梨なども相性がいいです。薄力粉を加えた後に必要以上に混ぜると口溶けが悪くなってしまうので必要最低限の回数でサクサク混ぜてください。
パウンドケーキの食べごろ
パウンドケーキは焼き上がったら粗熱をとってラップをぴっちりと巻き付け8時間くらい冷蔵庫で休ませます。冷たい方が切りやすいので冷蔵庫から出してすぐのものを切ったら少し常温に戻しておきます。
冷たいままだとせっかくふんわり焼いても食感が固いので常温で緩めてください。
常温で保存が可能です。保存料など何も入っていないので2〜3日以内に食べ切るのがおすすめです。それ以降も食べられますが、油が酸化してしまうのでどんどん味は損なわれてきます。美味しいものは美味しいうちに召し上がりましょ。
特に、発酵バターは酸化が早いのでご注意を。
終わりに
今回はパウンドケーキについて書かせていただきました。おやつの時間がちょっとだけ楽しみになるようなレシピを発信していきたいと思いますので次回もお楽しみに♪