こんにちは、管理栄養士・そぼく料理研究家の片桐佑香です!
【受け継ぎたいばあちゃんの知恵】は、“食の多様化が進む中でも、10年後も20年後も、ずっと受け継がれて行けば素敵だな”と感じる「ばあちゃんの知恵」が詰まった日本の伝統的な“美味しいもの”を、漬物作り・味噌作りなど、手仕事が大好きな私がご紹介していく企画です。
運動会、お祭り、進級進学祝い・・・。何かといえば、我が家はなぜかおこわ。
4月の進級祝いには、甘納豆が入ったほんのりピンクであま~いおこわ。こどもの日前後の、わらびの時期には山菜おこわ。中でも思い入れ深いのが、栗おこわです。
小学校の運動会のお弁当の時間、大きなレジャーシートの上には重箱が並び、から揚げに、サンドイッチにに、卵焼きに・・・。母さんも、父方・母方のばあちゃんもみんなが腕を振るい、たくさんのごちそうを囲みました。
特に楽しみにしていたのが栗おこわで、毎年誰かしらが作ってくれた気がします。もちもちで、ほんのり甘く、冷めても美味しい栗おこわ。
やっぱり今でも、秋には栗おこわが欠かせません。
今回は、栗おこわの作り方をご紹介します。
目次
おこわとは
おこわとは、もち米を蒸したごはんの総称です。
もともとは、普通のごはんより弾力があってもちもちしていることから「強飯(こわいい)」と呼ばれていたそうなのですが、それがいつしか「おこわ」と呼ばれるようになったそう。
おこわは、うるち米の味ごはんに比べて、冷めても硬くなりにくく、味も落ちにくいのが特徴です。おこわの材料であるもち米の主成分は、アミノペクチンといい、硬くなりにくい性質があるためです。
何かと行事の際におこわを作ってくれたのは、時間が経ってからでも、いつでもみんなに美味しく食べて欲しいという、ばあちゃんの知恵であり心遣いだったのかも知れません。
栗のはちみつおこわの作り方
はちみつの優しい甘さがほっこりとおいしい、栗のはちみつおこわの作り方です。
<材料>4~5人分
材料 | 分量 |
---|---|
栗 | 200g |
もち米 | 2合 |
A.酒 | 大さじ2 |
A.はちみつ | 大さじ1と1/2 |
A.塩 | 小さじ1/3 |
A.薄口醤油 | 小さじ1/4 |
黒ゴマ | お好みで |
作り方
1.栗は30分以上水に浸けておく。もち米は洗って、30分以上浸漬させておく。
2.栗は包丁で鬼皮と渋皮をむく。(鬼皮は、尖っているところから刃を入れて、おしりの方に向かって剝がしていくようにするとむきやすい。手を切らないよう、十分注意しながら行って下さい。)むき終わったら、さらに10分ほど水に浸ける。
3.炊飯器に、水気を切ったもち米、Aを入れ、「おこわ」の指定の目盛りまで水を入れ、混ぜる。(「おこわ」の目盛りがない場合は、「白米」の目盛りの2mm下まで水を入れる。)
4.栗を加え、炊飯を行う。
5.炊き上がったら盛り付けて、お好みで黒ゴマを振れば完成。
栗のほくほく感がたまらない美味しさ!生の栗を使った、手作りならではの特権です。栗をむく作業は少し大変かもしれませんが、その分蒸し器は使わずに、炊飯器で作れる点はお手軽ポイントかな、と思います。
栗が美味しいこの季節に、ぜひお試しください。
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