【管理栄養士・片桐佑香の受け継ぎたいばあちゃんの知恵 vol.26】上品な甘さともちっとした食感の干し柿

【管理栄養士・片桐佑香の受け継ぎたいばあちゃんの知恵 vol.26】上品な甘さともちっとした食感の干し柿

こんにちは、管理栄養士・そぼく料理研究家の片桐佑香です!

 

【受け継ぎたいばあちゃんの知恵】は、“食の多様化が進む中でも、10年後も20年後も、ずっと受け継がれて行けば素敵だな”と感じる「ばあちゃんの知恵」が詰まった日本の伝統的な“美味しいもの”を、漬物作り・味噌作りなど、手仕事が大好きな私がご紹介していく企画です。

 

突然ですが「市田柿」を知っていますか?

市田柿とは、南信州の市田地域に500年以上続く伝統的な高級干し柿です。特徴は、上品な甘さともちっとした食感。そして、表面に粉上の糖分が浮き出て、真っ白でとてもきれいです!

私の祖父母も生産者で、私も地元にいる頃はこの季節になるとよくお手伝いに行ってました。

 

先週、市田柿に使ってる渋柿と同じものをお家に送ってもらったので、さっそく干しました!

今回は、お家で美味しい干し柿を作る方法をご紹介します。

 

 

干し柿の栄養

干し柿には、β‐カロテンやカリウム、食物繊維といった、健康や美容に良いとされる栄養素が豊富に含まれます。

β‐カロテンは皮膚や粘膜の健康を維持するのに役立ち、カリウムはむくみ防止に役立ちます。食物繊維はお通じを良くする働きがあります。

 

おすすめの組み合わせはヨーグルト!

発酵食品×食物繊維で腸内環境を整えるのにより効果的な組み合わせとなり、β‐カロテンやカリウムの役割も相まって、美容効果が期待できます。

例)朝ごはんにグラノーラにヨーグルトをかけて、刻んだ干し柿をトッピング

 

 

自家製干し柿の作り方

 

 

お家で高級干し柿の味を目指せる作り方です!

干し柿づくりのプロである祖父から教えてもらった作り方を、お家でもできるようにアレンジしました。

渋柿はそのまま干すと黒くなってしまうので「市田柿」は変色防止のために硫黄で燻煙をしますが、お家でやるにはかなり難易度が高いです。なので、焼酎を吹きかけることで代用します!

 

<材料>作りやすい分量

 

 

材料 分量
渋柿 作りたい個数
適量

 

道具

霧吹き

紐(麻紐、ビニール紐など)

ハンガー

 

作り方

1.柿はヘタの部分は残して葉を切り取り、皮をむく。

2.ヘタの部分に紐をきつく結び、ハンガーにくくって結ぶ。

3.霧吹きに焼酎を入れ、柿全体に振りかける。(カビ防止)2週間ほど外に干す。(雨の日は取り込む)

4.2週間したら柿を揉む。(こうすることで柔らかくなり、糖分が外に出て白くきれいに仕上がる。)

5.さらに5日ほど干せば完成。

 

高級干し柿の味を目指す上で一番重要なポイントが、4.の柿を揉む工程です。2週間も経つと忘れちゃいそうですが、ぜひ忘れずにやってみて下さい!

また柿を干し始める日は、向こう5日間くらい雨の降らない日を選ぶのがおすすめ。

なぜなら、干し始めは特に、湿気が多いとカビやすくなるからです。私も実は、過去に干し始めて2~3日目くらいに雨に降られ、お家の中で1~2日部屋干ししていたらカビが・・・ということ残念なことがありました。

高級品として売られている干し柿ですが、お家でも十分甘くて美味しい干し柿が作れます!

ぜひご参考にしてみてください

 

 

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