2020年は誰にとっても忘れえない一年になりましたね。
日本茶にとってはどんな一年だったでしょう。
キーワードで振り返ってみましょう。
目次
オリンピックイヤー。。。
まさかオリンピックができないなんて、、、誰も想像だにしなかったと思います。
観戦で日本を訪ねてきた人たちに日本茶を知っていただく絶好の機会となるはずでした。
イベントなど予定しているところもあったでしょうからほんとうにお気の毒です。
明らかにオリンピックに向けて作られたと思しき日本的なデザインの限定ペットボトルが寒空の中自動販売機に並んでいるのが切ないです。 さて来年どうなりますか。
直販拡大
一番の稼ぎ時の新茶のタイミングで最も深刻な事態となって、ホテルや飲食店、観光地の営業が停まることで、日本茶の販路がふさがれてしまいました。
茶価の下落、買付け量の大幅減など辛くなるような話をたくさん聞きました。 催事やイベントが続々と中止になり販売の機会を失いましたが、なんとか打開しようと通販サイトを立ち上げて直販に乗り出したり、SNSを利用してtoCの販路拡大に積極的に取り組む動きがみられました。
大変でしたがここで努力した方には間違いなく得られるものもあったと確信します。
ティーパック需要
巣ごもり需要でスーパーやホームセンターでは日本茶の売り上げが例年より少々上がったようです。
コーヒーはけっこう上がったようなのでもっと日本茶ももっと、、、と思わないでもないですが。
そこで売れたのがティーパックだったということで、やはり世の趨勢はリーフからティーパックに移っているのでしょう。
わたしはティーパック否定派ではないので、高品質のティーパックをもっとスーパーに並べて需要を取り込めないものかと思案しています。
ちなみに今年のあたまに2020年はドリップタイプが伸びるかもと書きましたが、そこに到達するにはもう少し時間がかかるようです。笑
日本茶の2020年を予測する!記事はこちら
日本茶の機能性への注目が高まる
O157が流行した際にもお茶の抗菌効果に注目が集まりましたが、今回もコロナウイルスへのお茶の抗菌効果や免疫力アップの側面から注目されて、研究結果が国内外でさまざま発表されました。
機能性の日本茶といえばダイエット目的でカテキンの含有量が多いお茶が有名ですが、来冬には抗菌効果大幅増のペットボトルティーが出ているかもしれませんね。
日本茶の簡便化と機能性に向かう気配を感じます。
SDGs
2020年は日本茶もSDGsへの取り組みが大きなイシューとなりそうな雰囲気が年初にあったのですが、コロナ騒動で少し下火に。
そんな中でも進展はありました。
私の関与しているところでは、ティーパックの素材をナイロンから自然に還る素材に変更したり、パッケージをプラスチック素材でないものにしたり、日本茶の湿気に弱い性質上難しいところはあるのですが知恵を絞って取り組みました。
現状だと取り組むことでコストに跳ね返るので、一挙に変えるのは難しいとは思いますが、消費者が選択することで加速することはできます。
プラスチックの蓋がいらない紙製のテイクアウトのカップ、正直好きじゃないですが、エコバッグを持ち歩く生活に慣れたように、不評な紙製のストローに代わる木製のストローが出てきたように、人もモノも進化していくその途上なのでしょう。
「12.つくる責任・つかう責任」を果たしてまいりたいと思います。
来年がよい一年となりますように
コロナに翻弄された一年でしたが、活動が制限される中で商品開発を進めたり、今できること、根っこを耕す努力をされている方たちがたくさんいます。
努力が実り、2021年にキラキラとした芽を伸ばしてくれることを心より願います。
今年一年もありがとうございました。
来年が人類にとってよい一年となりますように。よいお年をお迎えください。
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