【満木葉子の日本茶完全攻略法vol.34】 国産紅茶がすごいことになってる!

【満木葉子の日本茶完全攻略法vol.34】 国産紅茶がすごいことになってる!

紅茶を飲んでいますか?

 

緑茶の国内年間消費量が68,443トンに対して紅茶は14,958トン。 ここから察するに、相当少ないでしょうね。カフェとか飲食店では飲んでも家でも紅茶を淹れて飲んでいるというと、紅茶好きを自認するような方などかなり限定される印象です。

 

ましてや国産紅茶を飲んでいる人となると、全人口の1%とか??生産量も少ないですがまだまだ認知度が低い国産紅茶。10年ほど前にブームがきて(お茶業界内でだけ??)、作っているところが増えたのですが、正直当初はあまり美味しいと言いがたいものが多かったです。

 

もちろん好みはありますが、特に煎茶用品種で作っているものはパンチも香りも弱く、なんなら旨みがじゃまをして、あえて紅茶にする意味って、、、と思ったことが。

 

紅茶好きの人には「これは紅茶じゃない」と言われている、そんな状況でした。 それがここしばらくでメキメキと美味しい国産紅茶が増えているのです!!!

 

品種や環境の違いがあるのでインドやスリランカのような紅茶になったということではありません。

 

日本でつくる紅茶として、甘みや優しさ、香りなどいい部分を伸ばした国産紅茶を作る作り手が現れて劇的に進化したのです。いや、作り手が進化したというのが正解ですね。努力に頭が下がります。

 

 

国産紅茶は最近できたものではありません

10年ほど前にブームが、、、と書きましたが、国産紅茶自体は明治時代の初期から輸出用に作られています。

 

第二次世界大戦後には換金作物として作られ、中国が内紛している間に輸出を伸ばしましたが中国の貿易復活とともに勢いを失い生産が減少しました。

 

紅茶用品種のべにふうきが1993年に品種登録され、べにふうきに多く含まれるメチル化カテキンがアレルギーに有効であることが広まる2000年ごろから、地域おこしのムーブメントやクラフトブームも加わって今の国産紅茶への流れができました。

 

和紅茶や地紅茶と呼んだりもします。

 

 

国産紅茶飲んでみて!

百聞は一飲に如かず!ぜひ飲んでみてください。 といってもお茶の専門店などでなければなかなか手に入らないのが国産紅茶。

 

お勧めしたい国産紅茶はたくさんあるのですがその中から一軒、間違いのない作り手さんをご紹介します。

 

お茶業界では知らない人のいない宮崎茶房さん。

宮崎県五ヶ瀬町といって宮崎市よりも熊本市の方が近い、宮崎県北西部の山地で有機で育てたお茶を釜煎り茶に作っています。

 

わたしは7~8年前にこちらの萎凋のお茶にノックアウトされて以来のファンです。

 

 

宮崎茶房さんの「有機紅茶香駿セカンド」はクリアな甘みと満足感のある飲み応え、マスカットのような華やかな香りが楽しめます。

ストレートではもちろんボディがしっかりしているのでミルクティーなどアレンジにもむいています。

 

 

裏面の品質表示ラベルにも記載がありますが、沸かし立てのお湯で淹れるのがポイントです。

国産紅茶を美味しくいただく鍵は温度管理です。

温度が変わると風味に如実に影響します。逆に言うと温度だけ気をつければとても淹れやすいお茶です。

 

宮崎茶房さんのお茶はオンラインショップで購入ができます。

時期や品種の違うものなどラインナップがありますので飲み比べるのも楽しいですよ。

 

国産紅茶もENJOY!

 

 

《参考》

*日本茶業中央会「茶関係資料」

*宮崎茶房オンラインショップ:https://miyazaki-sabou.shop-pro.jp/

 

 

 

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