【週末のパルタージュ Vol.27】ロゼ・パンプルムースのフルーツテリーヌ

【週末のパルタージュ Vol.27】ロゼ・パンプルムースのフルーツテリーヌ

お料理クラブパルタージュの竹本です。
日常が少し華やかになるフランス家庭のお料理や日常の知恵をご紹介します。

 

2013年 フランス アヌシー

 

この間まで肌寒い日が続いていたと思ったら、もう夏の日差しを感じる季節がやってきました。
季節の変化はこのところずいぶん急にやってくるようになったなと面食らいながらも、初夏の開放感はやっぱり格別で、海に行きたい、キャンプにも行きたいなと楽しい計画に思いを馳せます。
こんなワクワクした夏の気分に寄り添ってくれるのが、夏の定番「ロゼワイン」です。

 

 

 

ロゼは”夏の思い出のワイン”

 

photo by Willy Verhulst (Flicker)

 

ロゼワインは、フランスでは夏のバカンスシーズンに一番飲まれています。
白、赤に比べると少し影の薄い印象のあるロゼですが、キンキンに冷やしたロゼは夏の食卓に欠かせません。
美しいピンク色と口当たりの軽快さが夏にぴったりなのですが、フランスでは夏場の”le vin festif” (ヴァン・フェスティフ – 楽しい気分を盛り上げるお酒) の代表格として、どんなパーティーでも色とりどりのロゼワインが振る舞われています。毎年楽しいバカンスを一緒に過ごすワインだから、ロゼワインは「夏の思い出のワイン」です。

 

聞くところではこの頃ロゼワインの人気が若い世代を中心に世界で高まってきているそうで、美しいピンク色がinstagramで映えるからとか、口当たりがドライで軽くて、どんなお料理にも合わせやすいからというのが理由のようです。
フランスの若い世代にもロゼは飲まれていて、なかでもロゼワインをグレープフルーツの果汁で割った「ロゼ・パンプルムース」(パンプルムース – フランス語でグレープフルーツ)は夏のカクテルの定番です。

 

今回はこのロゼ・パンプルムース (略してロゼパン) をイメージしたロゼワインとグレープフルーツのフルーツテリーヌをご紹介します。

 

 

 

ロゼ・パンプルムースのフルーツテリーヌの作り方(中型のパウンド型1本分)

 

 

材料 分量
ロゼワイン 200ml
上白糖 大さじ3
ゼラチン 13g
50ml
ピンクグレープフルーツの果肉 2玉分
メロン 小玉のもの半玉分
ブルーベリー 適量
ミント 適量
生クリーム 50ml
マスカルポーネ 大さじ1

 

 

今回はフランス南西部のガスコーニュ産のロゼワインを使用しました。
ロゼというとプロヴァンスのイメージがありますが、フランス全土で作られています。南仏以外ではボルドーも有名です。ぜひお好みの産地を見つけてみてください。

 

 

今回果物は、ピンクグレープフルーツに合わせて相性の良い果物を選びました。
他にもオレンジやネクタリンなどもよく合うと思います。

 

 

 

ロゼ・パンプルムースのフルーツテリーヌのレシピ

小鍋にロゼワイン、水、ゼラチン、砂糖を合わせ、弱火でゼラチンが完全に溶けるまで混ぜながら加熱します。
この時沸騰させないように注意します。湯気が立ってしばらくしたら火を消し、しばらく置いて粗熱をとります。

 

 

メロンの果肉をスプーンでくり抜き、ピンクグレープフルーツ、ブルーベリーと一緒にバランスよくパウンド型に敷き詰めます。

 

この時果汁が底に溜まるので、パウンド型を傾けて小皿などに取っておきます(ゼラチン液の方に加えてもOKです)。

 

全体的にぎゅっと詰めるように隙間なく敷くと出来上がりが綺麗です。

 

 

ロゼワインのゼラチン液をゆっくりと注ぎ、ミントの葉を浮かべたら揺らさないように気をつけながら冷蔵庫で4時間以上冷やします。

 

 

しっかり固まったら完成です。お好みで泡立てた生クリームと砂糖大さじ1、マスカルポーネを合わせたクリームを添えて。

 

ポイントは十分に加熱をしてワインのアルコールを抜くことと、ゼラチン液を固めに作ること。ロゼワインのある食卓のデザートに、是非お試し下さい。

 

 

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お読みいただき、ありがとうございました!

 

 

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