こんにちは!世界を旅する料理家、堀池美由紀です。
紅葉や銀杏が色づいて、ますます秋が深まる毎日ですね。今日は、たくさん頂いたぎんなんを使った一品のご紹介です。
その前にぎんなんついて少しお話しさせて下さい。
目次
銀杏(ぎんなん)の木
銀杏(ぎんなん)の木は2億年前から地球上に現れていたほど、生命力のある木です。普段頂くぎんなんは、この銀杏の木になる実の種子、実のなかにある殻に積まれた胚乳種の部分にあたるわけです。
その収穫は9月~11月半ば。以前住んでいたニューヨークでは、この時期になると中華系の移民の方々が、熱心に、セントラルパークでぎんなんを拾っていた光景を思い出します。
横目に見ながら、拾いたいけど、その強烈な匂いに、つい敬遠してしまいましたが・・・。
銀杏の効能
〇免疫力アップ(ビタミンCの含有量は種実類の中でも一番です!)
〇滋養強壮(ギンコライドという成分がその働きの元です!)
〇咳止め効果(漢方的に肺を温めてくれる食材です)
〇おねしょの改善(膀胱を温めてくれる!?)
意外にもちゃんと(失礼!)効能がありますよね。
漢方食材としてのぎんなんは、その実力は昔から重宝されてきたのでした。ただ食べすぎには注意です。生のものには毒性があり、特に5歳以下のお子さんには与えないほうが良いでしょう。
保存方法
殻付きで保存します。新聞紙にくるんでジップロックに入れ、冷蔵庫で保管すると2か月くらいは日持ちします。
ゆで銀杏を冷凍する場合も日持ちは2か月ほど。料理に使うときは解凍せずに凍ったまま調理に使用してくださいね。
冷凍や水煮缶詰は一年を通して出回りますが、旬の味わいを楽しむのは今だけ。是非、生のぎんなん独特の甘みと風味を味わってみてくださいね。
ぎんなんとたこの炒め物のレシピ
ぎんなんとたこの炒め物の材料(2〜3人分)
材料 | 分量 |
---|---|
ぎんなん(鬼殻を除いたもの) | 100g |
たこ | 50g…2cm角に切る |
砂糖 | 小さじ1/2 |
酒 | 大さじ1 |
醤油 | 大さじ1/2 |
サラダ油 | 小さじ2 |
ぎんなんとたこの炒め物の作り方
1.殻付きぎんなんは茶封筒にいれて600wレンジで40秒ほど温める。(温めることで殻をむくときに、実を壊しにくく、むきやすくなります)
2.麺棒などで、殻を割り、中身を取り出す。(まな板の穴に入れて割るとコロコロ転がらず、割りやすかったですよ♪)
3.ぎんなんは薄皮ごと水から茹で、煮立ったら、弱めの中火にして網杓子の背を使って、コロコロ転がしながら、薄皮をこすってむく。
4.フライパンにサラダ油を熱し、たこを1〜2分炒め、塩こしょう少々(分量外)で味をつける。
5.4のフライパンにぎんなんを入れて強めの中火で炒める、全体に油が回ったら、砂糖、酒、醤油を加え、水分がなくなるまで、煎りつけるように炒める。
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