こんにちは!世界を旅する料理家、改め、“心で”世界を旅する料理家、堀池美由紀です。
先日、俳優の鈴木亮平さんが本を出版されました。タイトルはずばり(行ってないけど)「行った気になる世界遺産」はじめての書き&描きおろし妄想エッセイ集。少しご紹介させて頂くと…。
「世界遺産に詳しいことでも知られる俳優・鈴木亮平が、熱い想いをめぐらせながら自ら絵・挿絵を描き下ろし、妄想爆発で文章も全て書き下ろした前代未聞の<旅行記>が完成! この本を見て読むだけで、世界遺産を旅した気分になれる夢のような1冊。これを機会に、いままで知らなかった<人類共通の宝物>の数々を、鈴木亮平とともに味わってみませんか? 圧巻の絵とオリジナル紀行文が、あなたを未知なる世界遺産旅へと導いてくれます。
「行った気になる世界遺産」鈴木亮平著 ワニブックスより。
この本の何が素敵って、鈴木亮平さんは、「(世界遺産に)行ったことがない!」こと。見たことも、聞いたことも、触れたこともないその“場所”に、心で旅をして紀行文と画を描く。
まさに!私が料理でお伝えしたいことを、鈴木氏は体現されていて感動しました。自由に海外に行けない今だからこそ、現地のお料理を作って、現地に思いを馳せる…。いつかまた、是非、その“場所“に出かけて、本場の味と自分の味、を食べ比べてみる。そんな妄想を一緒に爆発させましょう(笑)
朝夕と少し肌寒く秋めいてきた今日は、寒い国のお料理、ロシアの、「ビーフストロガノフ」のご紹介です。
ビーフストロガノフは、牛肉を使った煮込み料理で、ロシアの郷土料理。誕生は18世紀のロシアの伯爵家「ストロガノフ家」であったとされています。
ビーフストロガノフ誕生の説には諸説あり、ストロガノフ家の当主が考案したという説の他、ストロガノフ家に雇われていたコックが誤ってソースを焦がしたことによって誕生したとする説、年老いて歯の抜け落ちたストロガノフ伯爵のために、ビーフステーキの代用として考案された説など様々です。現在はフランス料理としても世界に広がった逸品です。
作るのは難しそう!なイメージがありますが、実はフライパン1つで、煮込み時間もほとんどない、“炒め煮”のお料理です。材料さえ根気よく切ってしまえば、あとは、次々と材料を加えて仕上げまで一気ですよ。是非、お試しくださいね!
目次
ビーフストロガノフ・バターライス添えの材料(4人分)
【調理時間】25分
材料 | 分量 |
---|---|
牛肉(焼き肉用) | 350g |
たまねぎ | 中1個 |
マッシュルーム | 1パック |
にんにく | 1かけら |
トマト水煮缶 | 400g |
サワークリーム | 100g |
小麦粉 | 大さじ2 |
赤ワイン | 大さじ2 |
バター | 30g |
サラダ油 | 大さじ1 |
塩、黒こしょう | 適量 |
パプリカパウダー | 大さじ1 |
砂糖 | 小さじ1/2 |
材料(バターライス) | 分量 |
---|---|
米 | 2合 |
水 | 2合分4 |
バター | 30g |
コンソメ顆粒 | 小さじ1 |
白ワイン | 大さじ1/2 |
塩 | 小さじ1/2 |
こしょう | 少々 |
パセリのみじん切り | 少々 |
ビーフストロガノフ・バターライス添えの作り方
1.牛肉は細切りにして、塩と黒こしょうで下味をつける。玉ねぎ、マッシュルーム、にんにくはうすぎりにする。➡point牛肉は、切る前に冷凍庫に1時間ほど、入れておくと、切るのが楽です。
2.深めのフライパンにサラダ油を入れ、ニンニクと牛肉を加えて軽く炒める。赤ワインを加えて、さらにさっと炒めて皿にあける➡point後で煮込むので、この時点でお肉に火が通ってなくてOK。焼き付けるイメージで。
3.2のフライパンにバターを入れて熱し、1の玉ねぎを炒め、しんなりとしてきたら、マッシュルームを加える。
4.3に小麦粉をまぶしいれ、全体に混ぜ合わせながら、弱火で1分ほど炒める。➡pointここで小麦粉を炒めることで粉臭さがなくなります。
5.4にトマトの水煮を入れ、全体にトマトが混ざったら、サワークリーム、2の牛肉とパプリカパウダー、砂糖を加えて、4〜5分煮込む。最後に塩、黒こしょうで味を整える。➡pointパプリカパウダーは、「赤色」と「甘み・ほろ苦み」を加えるため。辛味成分はありません。入手出来ないときは省略しても大丈夫です。
6.お皿に5とバターライスを盛り、上にパセリを散らす。
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