こんにちは!
日本と世界の「シンプルで美味しい料理」をお届けする、旅する料理家、堀池美由紀です。
夏は果物が美味しい季節。店頭に並べられるスイカ、桃、梨などの色鮮やかな果物を眺めていると、ワクワクしますよね。
今回は、夏の果物の代名詞である「桃」を使った、みずみずしくもジューシーで美味しい「桃のカッペリーニ」のレシピをご紹介します。
旬の美味しい「桃」が店頭で手に入る夏の時期に、ぜひ一度お試しくださいね。一口食べたら清涼感が感じられ、暑さを一瞬でも忘れること間違いなしです。
目次
みずみずしい食感!桃のカッペリーニ
暑い季節には、冷製パスタが食べたくなりますよね。
桃のカッペリーニは、ジューシーなフルーツの食感を存分に楽しめる、清涼感のある一品です。
今回のレシピで使う冷製パスタは、一般的なパスタよりも麺の細い「カッペリーニ」がおすすめ。
カッペリーニは、直径約0.9~1.3㎜の非常に細いロングパスタの一種です。繊細な桃の味が引き立ち、淡泊なソースとの相性が抜群ですよ。
桃のカッペリーニの材料(2人前)
材料 | 量 |
---|---|
桃 | 1個 |
アスパラガス | 4本 |
カッペリーニ | 150g |
パルメザンチーズ(すりおろし) | 大さじ1 |
ミントの葉 | 適量 |
ミントの葉は、お好みで加えてください。
調味料(2人前)
材料 | 量 |
---|---|
顆粒チキンブイヨン | 小さじ1 |
マヨネーズ | 大さじ2 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
レモン汁 | 大さじ1~1.5 |
牛乳 | 大さじ4 |
塩 | 小さじ1/2 |
黒コショウ | 適量 |
桃のカッペリーニの作り方
桃とアスパラガスをカットする
桃はアボガドと同じ切り方をする。凹に沿って包丁で一周切れ目を入れ、ひねって半分にする。皮をむき、種をのぞく。
桃の半分は1.5㎝角にカットし、残りの半分は1㎝幅のくし形に切る。
アスパラガスは斜め細切りにカットする。
カッペリーニとアスパラガスをゆで上げ、冷水でしめる
カッペリーニは標準時間通りにゆでる。
アスパラガスはカッペリーニと同じ鍋に、最後の30秒加え、ゆでる。
ゆで上がったカッペリーニとアスパラガスを氷水で締め、ザルにあげ、キッチンタオルで水気をしっかり取る。
調味料と食材を混ぜる
ボウルに調味料を全て混ぜ合わせ、手順1の角切りの桃を混ぜる。
さらに、手順2でゆでたカッペリーニとアスパラガスをさっと和える。
盛りつけて完成
器に手順3を盛り、パルメザンチーズを散らし、手順1のくし形にカットした桃を飾る。
ミントの葉をお好みで飾る。
堀池美由紀のワンポイントアドバイス
桃は調理前に冷蔵庫で冷やしておくと、清涼感をより味わうことができます。
今回はアスパラガスを使いましたが、生ハム、モッチェレラチーズ、キュウリのスライス、などと合わせても美味しいですよ。
キュウリを入れる場合は、水分が出てしまうため、キュウリに塩をふり、ぎゅっと絞ってから入れると、パスタが水っぽくなるのを抑えることができます。
冷製パスタはできれば、極細麺のカッペリーニをおすすめします。麺が素早く冷たくなり、ソースが和えやすいですよ。
サンフランシスコのマーケットを連想させる「夏の果実」
「夏の果物」を想像して懐かしく思い出すのが、私がケータリングシェフとして働いていたサンフランシスコの風景です。
温帯に属する地中海性気候のサンフランシスコでは、夏を迎えると、たくさんのカラフルな果物がずらりとファーマーズ・マーケット(直売所)に並びます。
ファーマーズ・マーケットは、近郊の農家がその日の朝に採れた新鮮な果物を持ってくるので、熟れに熟れた、もうちょっとで腐る寸前の、甘~いものばかり。
その中でも特に美味しいのが、ストーンフルーツと呼ばれる、中に大きな石のように固い種子の入った、桃、ネクタリン、アプリコットといった果物です。
私のお気に入りは、日本の白桃と似た、ホワイトピーチ(ホワイトネクタリン)。サイズこそ小ぶりですが、マンゴーのようなねっとりとした甘い密と独特の香りがして、かぶりつくと、じゅわっと芳醇な汁が飛び出してきて、一度食べたら忘れられません!
そして値段がとっても安い! 1個が1~2ドルなので、袋に好きなだけ詰めて、持ち帰って、好きなだけかぶりつきます。
それでも余った桃は、ジャム、ピーチチャツネ(ペースト状の調味料)などの料理に展開します。「桃のカッペリーニ」もサンフランシスコで作っていたレシピの1つでした。
夏の果物はみずみずしくて甘く、季節感を感じることができる贅沢な食材です。ぜひ旬の桃を使って、今回ご紹介した「桃のカッペリーニ」を作ってみてくださいね。
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